先日、湘南辻堂店の店長に、「復職希望の方から相談があって。ブランク5年なんですけど、どう思いますか?」と聞かれました。店長は即答でした。「全然問題ないよ。うちには3年ブランク後に復帰して、今バリバリ働いてるママさんトリマーがいるから」。
そのママさんトリマーは、私の同僚のMさんです。お子さんが2歳になるタイミングで現場に戻ってきて、今では週4日、しっかりとカットまで担当しています。復帰前は「ハサミの持ち方も忘れてるかも」と不安だったそうですが、今では新人の指導も任されるほどに。
この記事では、Mさんの体験をもとに、ブランクのあるママさんトリマーが復職するまでにどんなことを乗り越えたのか、SOPRAがどんなサポートをしたのかをお伝えします。
「子育て中だけど、やっぱりトリミングがしたい」復職を決めた理由
Mさんが前職を辞めたのは、出産の半年前でした。当時は立ち仕事がきつくなったこと、そして「産後すぐには戻れないだろう」という漠然とした不安があったそうです。
それから3年。子どもが保育園に通い始め、生活リズムが整ってきた頃、ふと「またトリミングがしたい」と思うようになったといいます。
「子どもと過ごす時間はかけがえのないものでした。でも、自分の手でわんちゃんをきれいにする感覚、飼い主さんに喜んでもらえる瞬間が忘れられなくて。もう一度やりたいって、ずっと心のどこかで思っていたんです」
ただ、復職への不安もありました。技術が鈍っていないか。体力がついていくか。そして何より、子育てと両立できる職場があるのか。
そんなとき、Mさんが見つけたのがSOPRAの中途採用のページでした。「ママさんトリマー歓迎」「シフト相談可」という文言に惹かれて、まずは見学に来てくれたそうです。
復帰初日、本当に手が動くか不安だった
Mさんの復帰初日は、湘南辻堂店での研修からスタートしました。ベテランの先輩トリマーがマンツーマンでついて、まずは道具の確認から。
「ハサミの持ち方、グルーミングの手順、シャンプーの泡立て方…。一つひとつ思い出しながら進めていきました」とMさんは振り返ります。
最初の1週間は、カットには入らず、シャンプーと爪切り、耳掃除を中心に。ブランクがある分、焦らず基礎からというのがSOPRAの方針です。
復職研修の流れ(Mさんの場合)
- 1週目:シャンプー、グルーミング、基礎ケアの復習
- 2週目:簡単なカット(部分カット、足裏バリカンなど)
- 3週目:小型犬のカット(先輩の確認付き)
- 4週目以降:徐々に担当犬数を増やしていく
Mさんが特に助かったと言っていたのは、「失敗してもいいよ」と言ってもらえたことです。先輩トリマーは「ブランクがあるんだから、最初から完璧にできるわけない。むしろ、今のうちに不安な部分を全部出して」と声をかけてくれたそうです。
勘を取り戻すのに必要だったのは「時間」と「安心感」
技術的な勘が戻るまでには、Mさんの場合、約2か月かかりました。特に、スピード感を取り戻すのが難しかったといいます。
「以前は1頭を60分で仕上げていたのが、最初は90分かかることもありました。でも店長は『焦らなくていいよ、丁寧にやって』と言ってくれて。その言葉に救われました」
もちろん、大変な日もあります。子どもが急に熱を出して早退せざるを得なかった日、シフトに穴を開けてしまった罪悪感で泣きそうになったこともあったそうです。
「でも、次の日に出勤したら、誰も責めなかったんです。『子どもは急に熱出すよね、お大事にね』って。それがすごくありがたかった」
ママさんトリマーだからこその「強み」
復職して半年が経った頃、Mさんは飼い主さんから嬉しい言葉をもらいました。
「うちの子、Mさんにトリミングしてもらうと本当に落ち着くんです。子どもに接するみたいに優しくて安心するんでしょうね」
実は、ママさんトリマーならではの強みというのは確かにあると、店長も言っていました。
- 忍耐強さ:子育てで培った「待つ力」が、神経質なわんちゃんへの対応に活きる
- 観察力:子どもの体調の変化に敏感になった経験が、わんちゃんの小さなサインを見逃さない目につながる
- コミュニケーション力:保護者同士のやり取りで磨かれた対話力が、飼い主さんとの信頼関係構築に役立つ
「ブランクは『失ったもの』じゃなくて、『別の経験を積んだ期間』なんだと思います」とMさんは話してくれました。
時短勤務とシフトの柔軟性が、続けられる理由
現在、Mさんは週4日、10時〜16時の時短勤務で働いています。保育園のお迎えに間に合う時間で調整してもらっているそうです。
SOPRAでは、ママさんトリマーのために以下のような柔軟な働き方を用意しています:
- 勤務日数・時間の相談可(週3日〜、1日5時間〜OK)
- 子どもの急な体調不良時のシフト変更対応
- 学校行事や参観日の希望休取得
- 社員割引制度で自分のペットのケア費用を軽減
「最初は『迷惑をかけるんじゃないか』って不安でした。でも実際に働いてみたら、店舗全体で支え合う雰囲気があって。私が早退したときは他のスタッフがカバーしてくれるし、逆に私も独身スタッフの急な予定に対応できるときはフォローする。そういう『お互い様』が自然にあるんです」
「完璧じゃなくていい」と言ってもらえる場所
復職から1年が経った今、Mさんは新人トリマーの指導も任されるようになりました。銀座本店の店長から「Mさんの指導、すごく丁寧で分かりやすいって評判だよ」と言われたときは、本当に嬉しかったそうです。
「自分がブランクで苦労したからこそ、新人さんの『できない不安』がよく分かるんです。だから、焦らせず、一緒に成長していこうって伝えられる。それが私の役割かなって思います」
ブランク復職を考えている方へ、Mさんからのメッセージ
「完璧な状態で復帰しなきゃって思わないでください。技術は戻ります。時間はかかるかもしれないけど、サポートしてくれる人がいれば大丈夫。私がそうでしたから。大切なのは『またやりたい』っていう気持ちだけです」
もしあなたが今、「ブランクがあるけど復職したい」「でも不安で一歩が踏み出せない」と感じているなら、まずはエントリーフォームから相談してみてください。見学だけでも大歓迎です。私やMさんが実際に店舗をご案内することもできます。
最後に
Mさんの復職ストーリーを聞いていて、私自身も励まされました。人生にはいろんなタイミングがあって、一度現場を離れることは決して「終わり」じゃない。むしろ、その経験が次のステージでの強みになるんだと。
SOPRAは今、2026年秋に向けて新店舗の準備を進めています。新しいチームには、いろんな背景を持ったトリマーが集まってほしいと思っています。ブランクがあるママさんも、その一員です。
この秋、新しい店舗が続々オープンします。ハサミを握る手が少し震えていても大丈夫。あなたのペースで、もう一度トリマーとしての一歩を踏み出す場所が、ここにはあります。湘南の潮風を感じながら、一緒に働ける日を楽しみにしています。
