トリミング中の’待ち時間’に何してる?意外と知られていない裏側の仕事

先日、入社3ヶ月目の後輩トリマー、Mさんに「先輩、カットしてない時って暇なんですか?」と聞かれました。彼女は養成学校を出たばかりで、サロンワークの全体像がまだ見えていなかったんですね。私も入社当初は同じことを思っていたので、その質問がすごく懐かしく感じました。

実際のところ、トリミングサロンで働いていて「暇」と感じる瞬間はほとんどありません。むしろ、カットとカットの合間にこそ、この仕事の多面性が詰まっているんです。今日は、SOPRA GINZA 銀座本店で働く私の、ある平日の「待ち時間」を追いながら、意外と語られない裏側の仕事をお話しします。

目次

午前の予約が終わった後の30分が勝負

午前中に2頭のトリミングを終えると、次の予約まで30分ほど空くことがあります。この時間、外から見たら「休憩してるのかな」と思われるかもしれません。でも実際は、この30分が一日の中で最も集中する時間の一つです。

まず最初にやるのが、使った道具の徹底的な手入れ。シザーは1頭ごとに軽く拭きますが、時間が空いたタイミングで刃の状態を細かくチェックします。銀座本店のシニアトレーナー、寺原さんに教わったんですが、「道具は技術の半分」という言葉が今でも頭に残っています。

道具メンテナンスの基本セット

  • シザー・バリカンの刃チェックと油差し
  • コームやスリッカーの毛詰まり除去
  • ドライヤーのフィルター清掃(週2回は必須)
  • テーブルやアーム周りの消毒と拭き上げ

特にバリカンの刃は、犬種や毛質によって使い分けるので、店舗全体で20枚以上あります。これを常にベストコンディションに保つのは地味ですが、仕上がりに直結する大事な仕事です。実際、刃が少し欠けているだけで、カットラインがガタつくことがあるんです。

お客様との「見えないコミュニケーション」

道具の手入れが一段落すると、次は電話対応や予約調整の時間になります。SOPRAでは、トリマーが直接お客様と電話でやり取りすることも多いんです。

「次回の予約、いつ頃がいいですか?」という単純な会話に聞こえるかもしれませんが、実はここに色々な情報が詰まっています。前回のカットから毛がどれくらい伸びているか、ワンちゃんの皮膚の状態はどうか、飼い主さんのライフスタイルに合わせた提案ができるか——。

先週、常連のトイプードルちゃんの飼い主さんから「最近、耳の後ろが絡みやすくて」という相談を電話で受けました。その場で「次回は耳周りを少し短めにカットしましょうか」と提案したところ、すごく喜んでもらえました。こういう小さなやり取りが、実は現場では毎日何件も発生しています。

SNS投稿も大切な「待ち時間業務」

最近はInstagramやLINE公式アカウントの更新も、トリマーの仕事の一部になってきました。銀座本店では、担当制でその日のカット写真や店舗の様子を発信しているんです。

私も月に4〜5回は投稿を担当します。写真の選定、簡単なキャプション作成、ハッシュタグ選び——こうした作業が、意外と時間を使うんです。でも、「Instagramで見て来ました!」というお客様が実際に増えているので、やりがいは感じています。

もちろん、苦手意識がある人もいます。Mさんも「SNSって何を書けばいいか分からない」と言っていたので、最近は一緒に投稿文を考える時間を作っています。こういう教え合いも、待ち時間だからこそできることだと思います。

技術練習と後輩指導のゴールデンタイム

午後の予約が立て込んでいない日は、練習用のウィッグを使って新しいカット技術を試すこともあります。先月、久保田シニアトレーナー(湘南辻堂店・恵比寿店担当)が銀座本店に来た時、「テディベアカットのバリエーション」を教えてもらったんです。その技術を自分のものにするには、やっぱり繰り返し練習するしかありません。

予約の合間に15分だけでもウィッグに向き合うと、実際のカットで「あ、この感覚だ」と繋がる瞬間があるんです。これは学校で学ぶのとはまた違う、現場ならではの学びだと感じています。

後輩への「ちょっとしたアドバイス」が積み重なる

Mさんのような新人スタッフが近くで作業している時は、手が空いた瞬間に「そのスリッカーの角度、もう少し寝かせてみて」とか「バリカンは毛の流れに沿って入れると綺麗だよ」といった声掛けをします。

正直に言うと、自分の作業に集中したい時もあります。でも、私も入社1年目の時、先輩たちが同じように教えてくれたから今があるんです。SOPRAのスタッフ紹介ページを見ても分かる通り、うちは「技術を教え合う文化」がしっかりしていると思います。

待ち時間業務の落とし穴

ただし、あれもこれもと詰め込みすぎて、次の予約時間に焦ることもあります。特に店内が混雑している日は、掃除や電話対応で思った以上に時間が取られてしまい、「あと5分しかない!」となることも。時間配分の感覚は、正直、1年くらいかけて身につけました。

「見えない時間」にこそ、プロの仕事がある

カット中のトリマーは華やかに見えますが、その前後の時間にこそ、実はプロとしての仕事が詰まっています。道具への敬意、お客様への配慮、後輩への思いやり、自分自身の技術向上——全部、この「待ち時間」に表れるんです。

Mさんに「暇なんですか?」と聞かれた時、私は笑ってこう答えました。「暇どころか、この時間が一番大事かもしれないよ」って。彼女は最初キョトンとしていましたが、最近は自分から道具を磨いたり、予約表を確認したりする姿が見られるようになりました。

待ち時間も含めた「一日の流れ」を体験してほしい

もしあなたが「トリマーってカットだけしてればいいのかな」と思っているなら、それは半分正解で半分間違いです。確かにカットは仕事の中心ですが、その周辺にある業務が、実はサロン全体を支えています。

SOPRAでは、トリマー募集要項にも書いてある通り、入社後の研修で「待機時間の過ごし方」についてもしっかり教えます。店舗によって忙しさや流れは違いますが、基本的な考え方は共通しているんです。

銀座本店は平日でも予約が詰まっている日が多いですが、逆に湘南辻堂店のような郊外店舗では、午前と午後で予約の波があったりします。自分のライフスタイルに合った店舗を選べるのも、SOPRAで働く面白さの一つだと思います。

最後に——「待ち時間」を楽しめるかどうか

トリマーの仕事を長く続けている人に共通しているのは、「待ち時間を大切にしている」ことだと、3年目になって気づきました。道具を丁寧に扱う人、お客様との会話を楽しむ人、後輩に積極的に声をかける人——そういう人たちが、結果的に技術も高く、現場で信頼されています。

カットそのものは、もちろん楽しいしやりがいがあります。でも、その前後の「見えない時間」をどう過ごすかで、トリマーとしての深みが変わってくるんです。Mさんにもそれを伝えたくて、最近は一緒に道具を磨く時間を意図的に作っています。

この秋、SOPRAは新店舗が続々オープンします。新しいチームの一員として、カットだけじゃない、トリマーの仕事の全体を一緒に楽しんでくれるあなたを楽しみにしています。興味を持った方は、2026年秋採用の特設ページから、まずは話を聞きに来てください。銀座本店でお待ちしています。

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